本文へジャンプ2012年 6月号

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政治的事件の政治的控訴    田中良紹

 小沢氏を巡る一連の事件はそもそも犯罪を摘発して有罪にする事が目的ではなく、小沢氏の政治力を削ぐ事が目的の政治的事件であると私は言い続けてきた。

 従って検察が事件にならない事案を摘発するのも、不起訴にするしかなかったのも予想通りで、また検察が不起訴にしたものを検察審査会が強制起訴に持ち込み、無罪の判決に対して検察官役が控訴するのも不思議ではない。目的は高裁で有罪にすることではない。小沢氏の政治的復権を遅れさせるところにある。

 従って一連の事件の主戦場は検察の捜査や裁判の場というより、国民に対する情報操作の場に置かれている。御用評論家を動員して「小沢は終った」と言わせ、メディアにガセネタを書かせて「小沢はクロ」の心象を国民に与え、民主主義に無知な国会議員に「政治的道義的責任」を追及させるのが一連の事件を仕掛けた側の狙いである。

 仕掛けた側は小沢一郎氏の政治力によって統治構造を変えられるのを恐れ、最高権力者になるのを阻止しようとした訳だが、その連中が攻め込んできているのは国民の意識である。国民が情報操作にマインドコントロールされるか、それともマインドコントロールを撥ねのける力があるのかがいま試されている。

 私がまだ若い頃、ロッキード事件を捜査する東京地検特捜部を担当する事になった。その時、先輩記者から「警察は悪い人間を捕まえるところだが、検察は悪い人間を捕まえるところではない。検察は政治的な組織である。国家の安寧秩序の障害になる人間を捕まえるところだ」と教えられた。「国家権力の敵」を捕まえるのが検察だと言うのである。

 確かにロッキード事件で本命と見られた政治家は政権の中枢にいて逮捕されず、三木政権の政敵であった田中角栄氏が権力の座に居なかったため逮捕された。2年後に起きたグラマン事件ではアメリカの軍用機売り込み工作で賄賂を受け取った政治家として岸信介、中曽根康弘、福田赳夫、松野頼三の名前をアメリカが明らかにしたが、検察は誰も逮捕しなかった。検察は確かに「政治的な組織」なのである。

 ところが「巨悪を捕まえる正義」として振舞ってきた検察の基盤が根底から揺らぐ日がやってきた。それが政権交代を前に摘発した「西松建設事件」と「郵便不正事件」である。「西松建設事件」の方は公判維持もままならないと見るや「陸山会事件」を摘発して捜査を拡大したが、それらの事件から検察が証拠改竄という犯罪を犯す組織である事が判明した。

 それはこの国の検察制度を根底から揺るがす深刻な問題である。ところが立法府もメディアもまるで鈍感で、それを民主主義の危機と捉えない。普通なら検察幹部を国会に証人喚問して国会が事実の究明に当らなければならないと思うがそういう動きがない。国会では相変わらず小沢氏の「政治的道義的責任」を云々するだけで検察幹部を証人喚問する話は全く出てこない。これが民主主義国家であるのだろうか。

 この事も一連の事件が政治的事件である事を物語っている。つまりこれまでの統治構造を変えられたくない勢力が与野党の国会議員の中にも根を張っているのである。従って問題は司法だけではなく政治的にも解決する必要がある。表面は「政治とカネ」の問題で刑事事件と思わされているが、本質は政権交代による統治構造の変革を阻止する勢力の仕掛けである事を国民は見抜かなければならない。これは事件ではなく国民主権に対する挑戦なのである。

 統治構造をどうするかを決める事が出来るのは主権者国民である。3年前の総選挙はまさに半世紀以上続いてきたわが国の統治構造を変えて欲しいという国民の願いが政権交代をもたらした。しかし統治構造を変えられたくない勢力が事件を画策し、政権交代が実現しても統治構造を変えられないようにした。それが自民党と何も変わらない民主党政権を生み出して国民の失望を買っている。

 国民の注目が地方首長に集まるのは民主党にも自民党にも期待が持てなくなったからである。同時にそれは3年前に期待をかけた統治構造の変革を成し遂げたい思いが国民にまだ残っている事を示している。検察が統治構造を守ろうとする勢力の手先となり、杜撰な捜査をした挙句、小沢復権を遅らすために次々と手を打っているのが小沢裁判だから、この裁判は誰が国民の願いを阻止しているのかを炙り出す役割を果たしている。

 それを国民は見極めて次の選挙では「国民の敵」を落選させ、ガセネタを書く新聞やテレビには不買運動で打撃を与え、今一度本物の政権交代を成し遂げる事を考えるべきである。毎度言ってきた事だが裁判の結果で問題は解決しない。この裁判の過程で見えてくるものを直視して「国民の敵」を見極める事が大事である。控訴が政局に大きな影響を与えるとも思わない。そもそも「連休明けから政局は波乱万丈」と言って来た訳だから、それが始まっただけの話である。

コレステロール「善玉/悪玉」の分け方ははっきりいって乱暴

健康診断の際に気になるのが「コレステロール」だが、これは一体なんなのか。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)でもおなじみの脳科学者・澤口俊之氏が、コレステロールの正体や「血液サラサラ」などについて解説する。

 コレステロールは、「善玉コレステロール」「悪玉コレステロール」といういい方をよくされます。この分け方は、はっきりいって乱暴です。そもそも、コレステロール自体は決して悪ではありません。

 なのに、なぜこのような二分法になっているかというと、コレステロールと、その運搬役である「リポタンパク質」が結合してできる物質が体に悪さをすることがあるからです。専門的にいえば、善玉コレステロールは、「高濃度リポタンパク質コレステロール(以下・HDL)」で、悪玉コレステロールは、「低濃度リポタンパク質コレステロール(以下・LDL)」です。

 HDLは、がんや心臓血管疾患などの予防に効果があります。また、認知症予防にも効果的です。さらに、HDLが多いほど知的能力が優れていることも研究の結果からわかっています。 

 一方のLDLが多い場合、血管を詰まらせ、動脈硬化などの心臓血管疾患のリスクが高まります。死亡率も上がり、認知症に結びつくらしいという報告もあります。それで“悪玉”と呼ばれているわけです。 

 ですが、筋肉に関係する運動系の発達や調節にはLDLが重要で、筋トレで筋肉をつけたい場合には、LDLが多いほうがいいというデータがあります。 

 つまり、HDLLDLともにコレステロールは体にとっては必要不可欠なもので、要はバランスが重要なのです。一説ではHDLLDLの比は、21が適切だといわれています。 

 このバランスが多すぎても少なすぎても、体にはマイナスの影響が出ます。例えば、手足が震えたり、歩行困難になったりするパーキンソン病の場合に、LDLの低下がみられます。また、LDLが少なすぎるとがんになりやすいというデータもあり、死亡率も上がるようです。“悪玉”と呼ばれるLDLも、値が低すぎては困るのです。 

 とはいえ脂肪分の多い現代日本人の食生活は、LDLを過多に摂取しがち。いわゆる“血液サラサラ”の状態をキープするには、ふだんの食生活にLDLを下げるというデータのある魚や大豆、緑茶を取り入れるとよいでしょう。 

 HDLLDLをバランスよく摂取するためにもっとも重要なのは、バランスのよい食事であることをお忘れなく。 
      食と薬の相互作用情報より  (カルシウム不足と疾病)

カルシウムパラドックスとは? 戸大学名誉教授・葛城病院名誉院長 藤田拓男

 パラドックスとは「逆説」の意味で、常識とは逆のことを指します。うっかり考えていると、本当のことがちょうど逆になっている、つまり常識と考えられていたことが実は間違っていたと驚くことがあります。真理はパドラックスのかたちで私たちの目の前に現れることが時々あります。それではカルシウムパラドックスとはいったい何のことでしょうか。・・・・・・・・ 

 「カルシウムが不足すると、血管や脳には逆にカルシウムが増えてくる」というのは真理?・・・・・・・ 

 血管にカルシウムが増えると当然血管は硬くなります。これが動脈硬化です。硬い血管は血液が通りにくく、またカルシウムが血管の収縮を起こすので、血圧が上がります。カルシウムの摂り方が不足している人では高血圧や動脈硬化が多く、カルシウムを十分に摂ると快方に向かうことがわかりました。また、明らかにカルシウム不足で起こる骨粗鬆症は、レントゲン写真でもはっきりわかるような動脈へのカルシウム沈着と一緒に起こることが100年以上も前から知られています。最近では高速断層撮影という新しい方法によって、カルシウムやビタミンDの不足している人に冠動脈の石灰化が多いことがわかりました。 

  生活習慣病のほとんどがカルシウム不足によるカルシウムパラドックス 

 カルシウムパラドックスは不思議な現象ですが、よく考えると当たり前のことです。血液中のカルシウムはいつも一定の濃度でないと、心臓や脳の働きがおかしくなり、生命活動そのものが危険な状態になります。したがって、血中カルシウム濃度はいろいろな方法で必ず一定に保たれる仕組みになっています。カルシウムは「生命の炎」といわれるのはこのためです。カルシウムの摂り方が足りないと、血液中のカルシウムは少し減ります。このことは大切な情報として副甲状腺という甲状腺の後に4個ある米粒のような内分泌腺に伝えられ、副甲状腺ホルモンがすぐ出てきます。副甲状腺ホルモンの大切な仕事は、骨に働きかけてカルシウムを取り出し、血中カルシウム濃度を一定に維持することです。いつもカルシウム不足になっていると、常に骨からカルシウムが溶かし出され、骨粗鬆症になります。それだけではありません。カルシウム不足が続いて、副甲状腺ホルモンがいつもたくさん出ていると、骨から過剰なカルシウムが溶かし出され、余分な分は行くところがなくなって血管や脳や軟骨の中、いろいろな細胞の中など、ふつうカルシウムがあっては困るところに入り込んでしまうのです。脳でカルシウムが増えると脳の細胞の働きが落ち、記憶を司る細胞が障害されるとアルツハイマー病が起こります。インスリンを出す膵臓の細胞の中にカルシウムが入り過ぎると糖尿病になり、いろいろな器官に発生する癌も細胞の中にカルシウムが入り過ぎて起こります。筋肉の力もカルシウムが入り過ぎると弱り、軟骨にカルシウムが入り過ぎると変形性関節症や変形性脊椎症という膝や腰の痛むやっかいな病気になります。生活習慣病といわれる病気が全部カルシウム不足によるカルシウムパラドックスだというのは大変恐ろしいことです。

カルシウムパラドックスの一番わかりやすい例は、腎臓結石でしょう。アメリカのハーバード大学のカーハン教授がカルシウム摂取と腎臓結石の発症の関係について10数年間追跡調査した結果、カルシウム摂取が足りないと、骨から余分なカルシウムが溶け出して結石になるのです。骨の中には毎日食べる食事に含まれる量の何千倍ものカルシウムがあります。また、結石のできやすい人はカルシウム不足で血液中のイオン化カルシウム濃度の低い人、副甲状腺ホルモンの高い人、血液中のマグネシウムの高い人に多いことがわかりました。

御用学者の生き証人  武 田 邦 彦

日本は体裁上は「民主主義」ということになっているし、すべての手続きは「民主的」に行われていると考えられています。そもそも、自由民主党という自由と民主を掲げた党が長い間、政権を担い、さらに2年余前にはついに「民主主義」だけを標榜した民主党という政権ができました。

もっとも、北朝鮮と一般的に言われる国は「朝鮮民主主義人民共和国」というのがたかし正式名称ですが、国会議員の選挙も主席を決めるのも「人民」がそれほど関与せず、3代にわたって世襲が行われています。
北朝鮮は情報が制限されていて、民主的国家ではないと批判する人もいますが、日本も似たような国家になったのではないかとも思います。特に原発関係の情報の操作はかなり露骨でしたし、今でも「11ミリなんて、法律にあるの?」などと環境省が言っている始末です。

民主党は、「消費税の増税はやらない、沖縄基地は県外に移転する、高速道路料金や高校無料化などの公約」をかざして選挙に圧勝しましたが、公約のほとんどすべてを実施せずに政権の座に着いているのですから、「2009年の総選挙はなかった」と考えた方がよい状態です。

主たる公約の他にも尖閣諸島事件では情報を公開しなかったし、原発事故に至っては恐怖政治とでも言える状態が続いています。岩手県の児童の尿の検査では、給食をとっていた児童の方が給食を食べなかった児童よりかなり尿中のセシウムが多かったようです。

さらに、アメリカから原発前後の会話記録が大量に公表されても、日本では「事故直後の議事録はとっていなかった」ということになるなど、民主的手続きとはまったく言えない状態が続いています。

でも、どうも日本国民は「それでよい。民主主義でなくてもよい」と思っているような感じもするのが残念です。いわゆる有識者やマスコミの論調は「11ミリという被曝限度はもともと低すぎた。もっと被曝しても良いのだから、規則を破っても良いし、騒ぐ方が問題だ」ということに終始していますし、政府の言う「助け合う」、「風評被害」などの言葉をそのまま使っています。

有識者の方の本当の心の中は推し量れません。これまでレントゲン一つとるのにも警戒させていた医学関係者は福島の児童が120ミリ(胸のレントゲン400回分)になっても「適切」という判断をしていますし、従業員の被曝を平均11ミリに自主規制していた電力会社関係者も声を上げません。

私は実に奇妙な日本になったものだと思いますが、現実にそれを多くの知識人が支持しているというのはどういう理由でしょうか? 選挙公約を破っても問題ない、情報秘匿があっても民主主義だ、国の基本施策(被曝を避ける)は状況によって変えることができる・・・本当に多くの人がそう思っているのでしょうか?

・・・・・・・・・

日本は「民主主義」ではなく「官僚主義」ではないだろうかと疑います? かつて王様が支配しているように見えて、実は去勢された特殊な人たち「宦官」が宮廷の実験を握り、国を支配していた時代と似ているように感じます。

実は私は森首相の時代から原子力関係の専門委員の辞令をずっともらってきました。そして2012914日まで菅首相直々の辞令をいただいています。これまで毎年、少なくとも6回ぐらいは委員会にでて意見を述べていました。

でも、2011312日に福島第一原発の事故が起こり、私が政府の対応に批判を始めるから、すでに1年を経とうとしていますが、原子力委員会からはお呼びは来ません。原発があのような状態になったのだから、これまで批判的な発言があった私のような委員を呼んでその意見を聞くのが適当と思いますがお呼びはないのです。

実は私が菅首相からいただいた辞令について官僚は、「ああ、あれ。武田さんの辞令は形式的に首相の任命になっているだけで、地位は低いのだからいちいち首相にお伺いを立てることなどしませんよ.事務方で処理するだけです。」と言うでしょう。

実は昨年は委員会にまったく呼ばれませんでした。私は「政府を批判したのだから委員会からは呼ばれないのは当然だ」と思っていましたが、これこそは「武田が御用学者ではない証拠」でもあり、「政府を批判すると委員会から呼ばれない」という実例であり、「政府の委員会に出ている人は御用学者だけ」ということの証明でもあるのでしょう。

{政府の委員会は官僚の都合の良い人だけが選ばれる}ということになると、これは民主主義とは言えません。民主党の議員も当選したら国民との公約を破り、官僚側についているのですから、「日本人総官僚の下僕」となっているのは明らかです。

でも、もっと重要なことは、日本の有識者が「それでよい」と考えていることです。つまりこれまで「選挙に行きましょう」と呼びかけている人は悲憤慷慨しているはずなのですが、それはうわべだけのことだったようです。

当今 男女関係事件模様 2

男女関係事件で、昨年は、実質は金目的と窺わせる相談が何件かあった。
美人局(つつもたせ)のバリエーションである。

既婚者と知っていて、性的関係を持てば、相手方の配偶者に対する不法行為が成立し、賠償をしなければならないとされている。

したがって、よその夫と関係を持った女性は、相手の妻に対して責任を負う。

このバリエーションで、不貞行為の結果、妻がうつ病になった、直接、妻が自分で請求できる精神状態ではないので、妻を代理して、不貞行為を働いた当の夫が、相談者(女性)に対して、
数百万円の請求をするという事案があった。

いかにも不自然である。
男性の妻に宛てて、今後の請求は「被害者」である妻自身からするように求める内容証明を出した。
その後、今のところ、妻からの請求はない。
男性からの請求は、妻の苦痛に名を借りた手切れ金の請求に過ぎないのではないかと思われた。

自分で不貞行為を働いた上、それを理由に相手から手切れ金をせしめよう等というのは論外である。

筒井數明先生 5月7日(月) 91歳でご逝去されました。

先生を偲んで会員の想い出を載せることになりました。

いつもやさしく丁寧に                        大下俊博

筒井数明先生に初めてお会いした時に「鍼灸師として何が一番大切でしょうか?」とお尋ねしましたら「いつもやさしく丁寧に」と教えて下さいました。それからも、お会いするたびに質問させていただきましたが、いつも笑顔で教えて下さいました。本当に、親切で品格があり、ご立派な大先生です。今日では、教えてくださった一つ一つが私の宝物となっています。「いつもやさしく丁寧に」を忘れないで精進いたします。筒井数明大先生、心から有難うございます。 

筒井数明先生もうあの優しく、かつ威厳のある御姿を拝見することが出来ないという現実を日に日に感じ寂しい気持ちに追いやられるのは私だけではないことでしょう。生前は本当にいろいろお世話になりっぱなしでした。

安らかにお休み下さい。    合 掌                   安達 勇人 
筒井天章先生へ松本満雄・欣之
 入会当初より公私共に大変お世話になり、お蔭で今の私があると感謝しております。
先生の心遣いは、常に周りを和やかにするものでした。
本当に有難うございました。まずはゆっくりと休まれ・・・・
これからも時々、天上界より、あの名調子を聞かせてくださいね。 

私が筒井数明先生に初めてお会いしたのは、平成元年の8月で、どなたも一緒でしょうが、保険を取り扱おうと宇部保険鍼灸師会に入ろうとしたら、宇部市鍼灸師会に入らないといけないとのことで、その当時宇部市鍼灸師会の会長をされていた先生の治療所にお邪魔した時です。縁とは不思議なもので、長年先生とお話していると、私の祖母が先生にお世話(治療)をしてもらっていたようで、また、早くなくなった叔父も懇意にしていただいていたことが分かり、一層お近づきになれたような気がしました。何かにつけ、先生は私みたいなものでも、よく褒めてくださいました。今思えば、この出来の悪い私を勇気づけようと思われてのことだっただと思います。懇親会では、必ず小唄を唄っていただき、私たちにいろいろと芸も教えていただきました。この春の総会でも覚えの悪い私たちに根気良く教えてくださいました。本当に感謝です。先生のご努力に報いるためにも、今後も会のために、学術にも芸伝承にも頑張りたいと思います。    
 古川 敏夫


H24・4月8日宇部保険鍼灸師会の
総会後の懇親会にて

先日お元気に、百歳まで生きるとおっしゃっていた筒井先生の突然の訃報にとても驚きました。
 先生は長年にわたり、鍼灸師会、保険鍼灸師会の礎を築かれ、発展に尽力なさいました。
 大変お世話になりまして、先生の温かいお人柄に接することが出来ないと思うと残念でなりません。 

ご冥福をお祈り申し上げます。        5月  立野 隆也

筒井数明先生を偲んで          宗岡 俊弘(賦)

 つい先日の4月総会で、お元気に司会進行をして頂き懇親会にも最後までお付き合い戴いていましたのに、何度か大病をされましたがその度に不死鳥の様に元気になって下さりこの度もと思っていましたが・・
残念です。


何時も、にこやかに温かく私たち後輩を見守って支えてくださっていました。
『親切で世話好きで 気遣いを忘れないお洒落な人でした』とお礼の言葉にありましたが
本当に優しい先生でした。
先生は戦時中に開業され、宇部鍼灸マッサージ師会の為、大変献身的に努力され昭和30年に会長をその後、副会長、県評議員を務められ、平成2年から再び会長を10年間お引き受けいただきました。

筒井先生を偲ぶ時、大先輩の村雲留一先生、
池田左文先生、山辺薫先生、安部一市先生、
橋本宜明先生達の会の運営と放課後のお話が、思い出されて成りません、あちらで仲良く御会合を持って下さい。

先生の鍼法は細鍼で少し深鍼、適確な取穴と柔らかな手技が特徴で、先生の治療を受ける事が出来なくなって寂しくなります。

まだまだ沢山お話を聞けば良かったと後悔しております。これからも見守って居て下さい

天章先生ありがとうございました。    合 掌


4月の総会では、何曲も唄をご披露され、まだまだしっかり声も出、お元気そうな様子でありましたのに、5月の初めにお具合がすぐれないと聞き、また不死身の筒井先生であろうと信じておりましたが、まさかの訃報に肩を落としました

 いつも顔を合わすたびに、「体調はどうかね?しっかり頑張んなさい」と気遣ってくださいました。とてもお洒落で、粋で、やさしくおだやかで、大正生まれの芯の強い男のオーラを放ってらっしゃいました。
 もっと一緒にお酒を呑んだり、いろいろなお話をお聞きしたかったと、ほんとうに、ほんとうに淋しく思っております。先生のような上品な鍼灸師に少しでも近づけるようにと身を引き締めつつ、ご冥福を心よりお祈り申し上げます。                  藤田 智己

 

この度は思いがけないご逝去に接し信じられない思いです。
謹んでお悔やみ申し上げます。

生前中は亡夫と共に大変お世話になりました。ご厚情に深く感謝申し上げます。いつもニコニコしていた笑顔が瞼に浮かびます。

先生とは正月の新年会が最後でした。入院していらっしゃるとお聞きしてびっくりしました。お見舞いにお伺いしようと思っていましたら訃報のお知らせで再度びっくりしました。最後に握手をしてお別れがしたかったです。

筒井先生さようなら 安らかにお眠りください。      合掌    橋本かつ代

実技研修会                    藤田 智己

 かねてより55日(土)、6日(日)に予定されていた徳佐の中島先生宅での研修会が中止となり、6日午前10時よりヒストリア宇部での研修会が行われました。

 参加者は宗岡先生、橋本先生、松本先生、古川先生、私の5名でした。

 内容はお互いを治療し合うというものでした。私自身情けないことですが、1週間前からの体調不良(風邪)でダウンしておりましたので、まっ先に患者として立候補させていただきました。宗岡先生の鍼、古川先生の温熱療法を同時に受けることができました。治療後は脈も整い、腰背部の張り感もスッキリし、呼吸も楽にできるようになりました。

 自分の体が弱っている時に受ける治療というものは久し振りだったので、鍼刺激、温熱刺激がほんとうに心地良く、体にしみこんでいくような感覚を味あわせていただきました。改めて自分がこの道を選んだ理由というか、鍼灸のもつ素晴らしさというものを再認識することができました。少人数なのもあり、他の先生方の治療もじっくりと勉強することができました。 

 正午には終了となりましたが、私にとってはとても有意義な時間となりました。

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この度、父が亡くなり鍼灸師会及び会員の皆様に通夜・葬儀に参列していただきまして誠に有難うございました。そして、この「ぶち鍼灸ちゃ」でも皆様の熱いメッセージを暖かく頂戴したいと思います。5月の連休があったため父の最後を看取る事ができ、亡くなって行く状態をつぶさに観察し脈も取ることができました。鍼灸師として有難く勉強をさせて頂きました。本当に駆け足のごとくタッタタと過ぎ去っていった感じです。昨年といい今年といい、徳佐が大変に遠いい感じがします。美東牛・松茸、親父も待っていました。中島先生の処の松茸を食べようぜと言ったら「おお」と言って返事をしてました。近日中に実現するぞ〜宇部市鍼灸師会本当に素敵な会です、大好きですこれからも宜しくお願いします。      ST

 筒井数明先生・訃報の連絡を聞き、会員の皆様は同様にびっくりされたことと思います。4月総会で、俺は百歳まで現役で頑張ると宣言されていた、あの勇姿が今でも瞼に残っています。残念です!これからは、御子息であります現会長のもと会員一丸となって諸先輩の築いて来られた良き伝統を継承して行き、この厳しい現状を乗り越えて行きましょう。会長には、何かとご多忙の時にもかかわらず原稿・校正に御尽力戴き有難うございました。 深謝!    MM